2017年03月28日

気仙沼での失敗談

[気仙沼出向生活1402日目 残り3日]

残り3日。
ここ最近これまで過ごした経験をできるだけ体系化したいと思って書いていたが今日はこの4年で経験した地域でやっていく上での自分の失敗談を残しておこうと思う。

- 近所を大切にする
まず一つ目は最初に住んだ仮設住宅での話。
当社仕事らしい仕事もなく気仙沼での存在感を示せなかった自分だったが、住んでいた仮設住宅がたまたま畑をやっていたことで耕し始めた。
幸運にもその畑生活にはまりいろいろ作物を獲り始めるのだがここで思わぬ事態になる。
当初何も出来なかった自分が徐々に信頼を得られ仕事が始まり気づけばほぼ毎日早朝から夜遅くまで仕事漬けになっていく。
仕事は順調に進み充実してくる中、思わぬことが起きた。
それはほぼ寝るために帰るだけとなった仮設での人間関係でハレーションが起きる。

ほとんど顔も会わせない!
畑をちゃんと耕していない!
夜中に風呂を沸かすのがうるさい!

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といった苦情を頂き、仮設住宅の談話室の飲み会で怒られた。

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今思えばそれらの問題ではなく、仕事に専念しすぎてご近所を疎かにしたのが原因のように思い反省している。
きっともっと生活とのメリハリが持ててれば防げたはず、、
都会ではご近所のことはあまり気にしなくて良かったが地域ではそうはいかないことを身をもって学んだ。ただ裏返せばそれくらい地域のコミュニティとの人間関係でいかに守られていたがわかる瞬間でもあった。ご近所の方の気持ちに感謝をしないといけないと気づいた瞬間だった。

- 合意形成を大切にする
都会にいた頃は思い立ったが吉日でよく瞬発的に動いて瞬間的にアイディアから事業創造できる機会を探してた。いかに一番乗りの発想を最も早くやりきるかが大きな問題だった。
でも地域に行けば違う。突然思い立ってもなかなか前に進まない。苛立って強引に前に進めたら確実にびっくりするくらいのハレーションが起きる、、
気仙沼じゃらん発行の際にはこれで一部の方から相当叩かれた、、

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ただハレーションを起こした理由を聞いてみると、
事前に最初に話を聞かされていなかったのでムカっとなった、というようなご意見も多い。
一言言っておけば良かった、、
少数で一気にやらず。最初からきちんと然るべき人に話をいれ、徐々に同意いただける方々を増やさないと行けないと思った。 

- 悪口は本人にきちんと伝わる
最後は自分の失敗談ではないがこういう話がある。
気仙沼に来てしばらく経つと自身の存在が知られ噂される。
しかしいい噂ばかりでなく悪い噂もたつ。
そしてここからが狭い地域の恐怖。
言われている悪い噂はほとんどすべて巡り巡って自分に入ってくる。
しかも誰が言ったかのバイネームもセットで、、
(本当かどうかは知らないが、、)
他の人同士でもそういうのを聞いたことが少なくない。。
結局地域内は隠し事はできず言うも言われるも筒抜けであるということ。

以上3つは自身が感じた東京との違い。
人によってはそう思わない人もいるのかもしれないが、これから地域移住を考えてる人の少しでも参考になれば幸いかと。






posted by インディ at 23:08| 宮城 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月27日

出向者チームからの学び

[気仙沼出向生活1401日目 残り4日]

出向生活あと4日なので自分たち地域出向者のことについて少し学んだことを書いておきたいと思う。
自分たちは、東北未来創造イニシアティブという経済同友会傘下の企業からの出向者によって構成されたチームで派遣されたプロジェクトだった。

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被災地気仙沼にある日突然、企業出向者6人のデスク島がしかも行政の庁舎の一角にできるという光景は正直最初はどう考えても浮いてる以外なかったと思う。

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たぶん過去例を見ないプロジェクトで我々はもとより派遣元や受け入れ側も含めて初めての取り組みでいろんなことが社会実験に近かった部分もあったと思う。
こちらも戸惑ったが受け入れ側の方々もたぶん相当戸惑ったように思う。
そこからいろいろあって4年、今回で終わりになるがこの座組に関して自分なりに学べたこと。

まずよかった点は、
何より複数のチームで取り組めたこと。大抵出向は一人ということが多いが、1つの目的の元に事前研修と送り込んだプロジェクト側から一定のマネジメントを受けながらことに当たれるというのは、仕事のパフォーマンスも相当上がるように思う。

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それに今回の座組は首長の深いコミットを頂いた上だったので、地域でどうしていいかと埋もれることなく徐々にアウトプットが出てくるようになったのは我々の個人の力というより座組の秀逸さがあってこそだったと素直に思う。
自社内でも話したが、目的によっては今後出向案件を企業が模索する際の1つのモデルとして検討できる座組だとは思う。
そして人材育成道場を中心とした人材育成メソッドは地域だけでなく自分たちにも大きな影響を与えられたと思ってる。

ただ苦労したことも正直多かったと思う。
一番はさまざまな企業から集まった方々で協働することの難しさ。会社のルールや常識があまりにも違う出向企業同士だとルールの統一を図るのはかなり難しいし、現実的に不可能なようにも感じた。
また同じプロジェクトといいながら人事考課はプロジェクト側でなく各社に委ねられてることでどうしても公平感を保ちにくい側面もあったと思う。
個人的には承認欲求には鈍感なタイプだが、それでもこのプロジェクトの中に流れるスパッと公平に言語化できない組織環境から起こるハレーションには悩むことも多かったし、他のメンバーも苦労が多かったように思う。
結果として時限組織であることは賢明でその後どう地元に装着できるかが肝のように思う。
このプロジェクトは今週で終わるが、この組織運営についての是非や得られた知見は是非今後も地域派遣のノウハウとして活かされてほしいと思う。
難しいことも書いたが、
ただこんな有難い経験ができた運の良かった一人の人間と思うのは、ここで得られた出会いと仲間は一生もので今後も連絡を取っていきたい同志だと感じていること。

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確実に自社内より視野は広がるし、異なった会社の方とのストロークにより解決の視点は上がる。
そして何よりそういう方々と飲む酒は話題も豊富でオモシロくて美味しい。

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いろんなご迷惑や至らないところがあり個人的には相当ご迷惑をかけてしまいましたが、今回出会えた仲間には感謝の気持ちでいっぱいです。
本当に4年間ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

森 成人

posted by インディ at 23:14| 宮城 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『地域に入る』ということ

[気仙沼出向生活1400日目 残り5日]

被災地暮らしを4年間してきたことで、少なからず「地域に入る」という経験をさせてもらった。地方創生が叫ばれる昨今、少なからず地域に関する仕事をしていきたいという方も最近多くなってきていて、

「どうすれば地域での仕事をうまくできますか?」

といった質問をもらうことが最近多くなったので、自分ごときの経験だが他の方に何か参考になればと思うのでもうこのブログも終わるので少し書いておこうと思う。
特に都会の人はとかく仕事の成果へのプレッシャーなど難しく考えがちで逆に動けない方も多いように思うが、それは本人にとっても地域にとっても一番残念な結果だと思う。
自分の場合は最初の半年くらい全く自分たちでできる仕事なんかほとんどなかった。
そりゃ誰かもわからない、何ができるかもわからないヤツと仕事をしようと思う人なんかそもそも誰もいないんだから当たり前といえる。
(会社には申し訳ないが最初から土台無理だと思ってやや開き直ってたところもあった。)
そんな状態でどうしようかと思ってた時に偶然、自分が住んでた仮設住宅には畑があってスペースが空いてるからやってみないか?と声をかけられた。

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やることもないし大して仕事で貢献できないならこんなことでもやってみようとやり始めたのが最初のきっかけ。

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訳わからないまま耕して苗を植え、毎日朝夕水をやり、休みの日には草刈りをしてたら

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アレヨアレヨと言う間に苗が育って夏頃からたくさんの収穫物で溢れるようになった。

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調子に乗ってスイカやアンデスメロンも育てて見たりした。

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たぶんやってる本人のおかげでなくただただ土と水と空気が良かったんだと思う。
ただ当時やることもなくそんなことを日に日にブログにあげてるうちに、それが一部で知られ始めて「都会から来て気仙沼の仮設に住んで畑やってる変なオッさん」という感じの名札をもらえた。
これが「地域に入る」最初のきっかけだったように思う。
さらに初年度の夏に気仙沼のお祭りを見にいったところ衝撃を受けた。
気仙沼みなと祭りのメインの船の上で太鼓をたたく祭りがメチャクチャカッコいい!

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そこで地元の方に来年は自分もあそこに入らせてもらえないかとお願いして見たところ有難くも翌年から気仙沼JC(青年会議所)に入れてもらえることになった。
そして翌年夏には昨年憧れだったその船の上で今度は自分が法被を着て太鼓を叩くことができた。

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この頃には、「みなと祭りで太鼓も叩く気仙沼に知り合いの多い支援員」という名札に知らない間に変わっていってたように思う。
こう書けば、さも最初から地域にどう入っていくかの戦略だったように聞こえるかも知れないが、残念ながらそこまで賢くなかった自分にとっては全てが結果論、、(笑)
要は単純に気仙沼に興味を持ってそれを実行しただけ。
それくらい気仙沼は自分にとって魅力的な場所だったが、振り返ればそれが大事なんだと思うし、そういう存在の人間をどんどん地元の方がサポートしてくれたように思う。
地域に必要な知識を学ぶために大学やセミナーに多く出る人もいるが、個人的にはその知識やスキル以上に大事なのは現地そのものの魅力に純粋に興味を持つことのように思う。
特に自分の場合は都会の人間なので、気仙沼の文化・慣習がいちいち興味深かった。
そしてそんなことに興味を持ってると向こうからいろんなことを教えてもらえるようになった。
あとで思えば『地域に入る』ために大事なことは「郷に入りては『興味を持って』郷に従え」の気持ちが重要なように思う。純粋に『興味を持って』生活できたらこれほど面白いことはないと思う。
住む文化、着る文化、食べる文化、働く文化、休日の文化、、いろいろ地域独自の文化があるのでそれらを知れていくことでさらに興味の幅が広がってくる、そう考えられる人はきっと地域に向いてるように思う。
ただこれらは狙ってやったのではなく全てただの結果論、、(笑)ではあるがこれから地域に入っていきたい方の参考になればと思いまとめておくことにする。




posted by インディ at 01:14| 宮城 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする